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透明性と柔軟性を欠くJR東日本の京葉線ダイヤ改正

JR東日本は、2024年3月のダイヤ改正で、東京駅と千葉市蘇我駅を結ぶ京葉線の朝と夕方以降の時間帯の通勤快速と快速を廃止し、すべて各駅停車にすると発表した。この変更は、混雑が激しくなっていることから、一部の列車に集中しないよう、混雑の平準化を図ることで利便性を向上させるという目的で行われるものだが、千葉市の神谷俊一市長や利用者からは反発の声が上がっている。このダイヤ改正は、本当に利用者の利便性の向上につながるのだろうか。本稿では、この問題について、JR東日本の主張と千葉市や利用者の反論を検討し、筆者の見解を述べる。

まず、JR東日本の主張について見てみよう。JR東日本は、京葉線の通勤快速や快速は、混雑が激しくなっていることから、一部の列車に集中しないよう、混雑の平準化を図ることで利便性を向上させたいとしている。具体的には、通勤快速や快速を廃止することで、各駅停車の本数を増やし、乗り換えの回数や待ち時間を減らすというものだ。JR東日本は、この変更によって、京葉線の利用者全体の所要時間の合計は、現在よりも約1.5%減少すると試算している。また、混雑率も、現在の180%から150%に改善されるとしている。

一方、千葉市の神谷俊一市長や利用者からは、このダイヤ改正に対して、強い反対の声が上がっている。神谷市長は、X(旧ツイッター)において、「市としての変更のメリットは見出しにくく、極端な変更だと感じています」と投稿した。神谷市長は、JR東日本の試算に対して、信頼性が低いと指摘し、利用者の実感と乖離していると批判した。また、利用者は、通勤快速や快速から各駅停車になることで、所要時間が大幅に伸びることや、乗り換えの回数や待ち時間が減るという効果が見込めないことなどを理由に、このダイヤ改正に不満を表明している。特に、東京-蘇我間の所要時間は、これまでのおよそ40分から1時間程度に20分ほど伸びることに対して、多くの利用者が不便を感じている。

以上のように、JR東日本千葉市や利用者との間には、このダイヤ改正に関して、大きな意見の対立があることがわかる。筆者は、この問題について、JR東日本の主張には一定の理解を示すものの、千葉市や利用者の反論にも同情的であるという立場をとる。JR東日本の主張は、混雑の平準化という観点からは、一理あると思われる。混雑が激しい列車に乗ることは、利用者にとっても不快であり、安全面や健康面にも悪影響を及ぼす可能性がある。また、各駅停車の本数を増やすことで、乗り換えの回数や待ち時間を減らすことは、利用者の利便性の向上に寄与すると考えられる。しかし、JR東日本の主張には、以下のような問題点もあると思われる。

  • JR東日本の試算は、利用者の実感と乖離している可能性が高い。JR東日本は、利用者全体の所要時間の合計や混雑率という指標を用いているが、これらの指標は、個々の利用者の体感と必ずしも一致しない。特に、通勤快速や快速を利用していた利用者にとっては、所要時間が大幅に伸びることは、利便性の低下と感じられるだろう。また、乗り換えの回数や待ち時間が減るという効果も、各駅停車の本数が実際に増えるかどうかや、乗り換えの際の混雑状況などによって変わる可能性がある。
  • JR東日本は、千葉市や利用者との十分な協議や説明を行っていない。JR東日本は、このダイヤ改正を発表した際に、千葉市や利用者に対して、その理由や効果を詳しく説明したとは言えない。千葉市や利用者は、JR東日本の独断で決められたと感じており、不信感や不満を抱いている。JR東日本は、千葉市や利用者との対話を重視し、その意見や要望を聞くべきである。また、JR東日本は、このダイヤ改正の影響をモニタリングし、必要に応じて見直しや改善を行うべきである。

以上のように、JR東日本京葉線ダイヤ改正は、利用者の利便性の向上につながるという目的は理解できるものの、その方法や効果には疑問や不満が残るものであると言える。JR東日本は、千葉市や利用者との信頼関係を築くために、より透明性や柔軟性を持った対応を行うべきであると考える。

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